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地磁気観測所テクニカルレポート 第14巻 第02号, p.35, 2018年3月


日本および周辺領域における地磁気誘導電場分布の数値計算


藤田 茂,藤井郁子,遠藤 新,富永博紀


要旨

 日本の地磁気誘起電場(GIE)の全国強度マップを,数値モデリング手法を用いて求めた。地球表面近傍の電気抵抗率分布は,地下深度と堆積物の厚さデータから推定する。GIE 強度分布は,200, 800,および3,600秒の周期を持つ外部地磁気変化に対して計算した。GIE 強度は,地磁気観測所における100 nT の磁気変動に対して正規化されている。GIE は主に沿岸域で大幅に増大しているように見える。加えて,数キロメートルの内陸部まで及んでいる。現在の計算から,GIE が大幅に増強される可能性のある地域を特定する。これは,( 1 )北海道オホーツク海の北東海岸域,( 2 )北海道および青森県(松前津軽地域)の日本海沿岸の西海岸域,( 3 )新潟県から富山湾にかけての日本海北西部域,( 4 )太平洋の南西海岸域,( 5 )朝鮮半島の東海岸域である。さらに我が国の地磁気誘起電流(GICs)を知る必要がある。しかし,日本の電力会社は電力線のパラメータを公開していないため,日本のGIC を計算することはできない。



[全文 (PDF; 英語; size:5519KB)]


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