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地磁気観測所要報 第12巻 第01号, p.123, 1965年3月


地磁気常時観測結果と地震(W)−pc3-4及びpi2の△Z/△]の時間的変化−


吉松隆三郎


要旨

 鹿屋におけるpc3-4及びpi2 の最大振巾の比ΔZ/ΔXの周期およびΔY/ΔX特性をしらベ,それらの月平均値の時間的変化と鹿屋附近の主要地震と関係を調査した.pi2は規格AおよびBに主としてしぼったので資料数が少くなったが,月平均値の時間的変化はpi2もpc3-4もほとんど同様な経過を示しており,それらの極小値の月はほとんどの地震の発生月と一致し,地震の規模Mとも概略直線的関係がみられる.これの結果はすでに通常の地磁気短周期変化のΔZ/ΔHについて得た結果と同じである.今回のしらベと従来の結果とをあわせ考えると,地震に伴う地磁気(鉛直分力)変化は周期の長いものが早くあらわれ短くなると次第におくれてあらわれ,地震の原動力となるエネルギーが地下の深いところから浅い方にうつってゆくかのようにみえる.今後多くの資料及び地点で詳しくしらべることが大切と思う.



[全文 (PDF; 日本語; size:2784KB)]


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