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地磁気観測所要報 第15巻 第02号, p.107, 1973年12月


太陽活動による地磁気日変化等価電流系の変動


白木正規


要旨

 最初に,地磁気日変化等価電流の中心緯度を簡単に推定する方法について述べた.そして,この方法を用いて電流系の中心緯度が太陽活動に依存して変動するかどうか,太平洋西岸地域と北アメリカ地域のニつの地域について調べた.どちらの地域でも,電流系の中心緯度は冬に大きな変化がみられ,太陽活動の静かな期間には中心は高緯度にあり,太陽活動の活発な期間には中心は低緯度にある.春秋と夏の中心緯度の変化は小さく,夏には冬とはむしろ逆の変化を示す.この結果,電流系の中心緯度の季節変化は太陽活動の静かな期間と活発な期間では異った変化を示す.
  電流系の中心緯度と同時に,電流系の強さを示す量が得られる.この量と太陽黒点数との関係についても調べた.これらの関係を示す係数mは,季節によっても,地域によっても異なっている.mの値が冬に最も大きいことは,電流系の中心緯度が冬に大きな変化を示すことと矛盾のない結果である.



[全文 (PDF; 英語; size:1080KB)]


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