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地磁気観測所要報 第17巻 第01号, p.27, 1977年1月


惑星空間磁場のセクター構造と地磁気嵐


永井正男


要旨

 1970〜1972年の太陽黒点数下降期における惑星間空間磁場のセクター構造と地磁気嵐との関係を調べた結果,次のことが明らかになった.
  (1) セクター境界の通過後の日数と地磁気活動度との関係を調べると,第1日目が最も大きく,日数がたつに従って急速に減少するのがみられる.またawayセクターの方がtowardセクターより活動度が大きくなっている.
  (2) 北半球と南半球では,北半球の夏で活動度が大きく, 南北の非対称が著しい.Equinoxではやや北半球の方が活動的であった.冬では南北の差がほとんど認められない.
  (3) 回帰嵐の中には緩始(Sg)だけでなく,急始(ssc)もかなりあらわれている.しかも立上りも大きくDR1の発達が明瞭なA型が含まれている.また継続時聞が1日以内でDRの発達がほとんど認められないものもある.しかしこれらの回帰嵐はいずれもセクターの境界附近に発生しているのが特徴的である.
  (4) また回帰嵐の中には形態学的にみて,ほぼ同形のものが回帰する場合と全く違った形の嵐が回帰する場合とがある.そしてこれらを統一的に説明するためには,太陽風の速度粒子密度および惑星関空間磁場の南北成分等のパラメターとDstの変動との関連をさらに検討する必要がある.



[全文 (PDF; 日本語; size:1059KB)]


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