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地磁気観測所要報 第26巻 第01号, p.1, 1995年3月


柿岡、女満別、鹿屋における地磁気日変化の変動


山田雄二


要旨

 柿岡,女満別,鹿屋における地磁気日変化の1日毎の変動のパターン分類を主成分分析法を用いて行った.その結果日変化のパターンは3つの主成分でその変動のほとんどを説明できることがわかった.第1主成分は昼間側電離層のSq過電流の強さの変動を表しており,季節変動が明瞭で11年周期変動も見られる.この主成分は1日周期潮汐風によるダイナモ電流の変動を表していると考えられる.第2主成分は昼間の午前側,午後側2つの電流渦から成っており,半日周期潮汐風によるダイナモ電流の変動を表していると思われる.第3主成分のパターンや季節変動の様子は上の2つの主成分とは著しく異なっており,その成因はよくわからないが,極域起源の電離層電流によるものではないかと推定される.この方法は電流渦の中心位置に着目するこれまでの手法に比べてより正確にパターン変動を記述することができる.



[全文 (PDF; 日本語; size:722KB)]


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