ナビゲーションスキップ用画像

ナビゲーションをスキップ

 
 
ホーム > 刊行物 > 地磁気観測所テクニカルレポート > 第1巻第2号 >磁気嵐の季節変化

地磁気観測所テクニカルレポート, 第1巻, 第2号, pp. 1-9, 2003年12月


磁気嵐の季節変化


吉田明夫・外谷健・吉田真希子


要旨

 地磁気観測所で観測された1924-2002年の期間の磁気嵐のデータを用いて,その季節変化を調べた.磁場の水平成分の最大変化量が100nT以上の磁気嵐は,急始磁気嵐(Ssc),緩始磁気嵐(Sg)とも,ほぼすべて記録されていると推定される.磁気嵐の数は片対数プロットで最大変化量とともに線形的に減少する.その傾きはSgの方がSscよりも大きい.磁気嵐が春と秋に多く,夏と冬に少ないという季節変化は100nT以上のSgについて明瞭に認められる.Sscに関しては,季節変化は150nT以上のものについて認められるが,100-150nTのものについてははっきりしない.規模とともに磁気嵐の数が減少する仕方は,Sscの場合,夏と冬に比べて春と秋の季節で緩やかである.Sgに関しては,そのような季節による違いは明瞭ではないが,100-150nTの磁気嵐の数に対する150nT以上の磁気嵐の数の比はやはり春・秋の方が大きい.磁気嵐の発生数の季節変化は,equinoctial効果によるという考えに基づいて,昼側磁気圏界面の磁気再結合は,(1) IMFと地球の双極子磁場が反平行になるとき最大となり,(2)太陽風―地球磁気圏システムの構造の対称性に依存する,という仮説を提唱した.


2003年8月8日受付,2003年10月31日改訂,2003年11月5日受理





このページのトップへ