ナビゲーションスキップ用画像

ナビゲーションをスキップ

 
 
ホーム > 刊行物 > 地磁気観測所テクニカルレポート > 第5巻第1号 >ベクトルプロトン方式を応用した地磁気絶対観測

地磁気観測所テクニカルレポート, 第5巻, 第1号, pp. 1-9, 2008年2月


ベクトルプロトン方式を応用した地磁気絶対観測


徳本哲男


要旨

 地磁気3成分の絶対観測として,全磁力測定器に直交3軸の磁場補償コイルを組み合わせた装置による測定方法について検討した.ベクトルプロトン方式は優れた成分測定方法だが,補償コイルの傾きや,それが時間的に変動することの誤差のため絶対観測にはなり得ていない.ここではベクトルプロトン方式をもとにして,直交する3軸磁場補償コイルを用いて自然磁場に幾通りかのパターンで人工磁場を加えたときの全磁力値を計測し,地磁気成分値および磁場補償コイルの傾きを変数として取り込んで計算する方法について調査した.
 全磁力測定器や補償電流の分解能および安定性などが充分に精度を満たしていることを前提とすれば,現在の磁気儀による絶対観測に相当する精度で地磁気3成分値の絶対値を計測できる可能性がある.


2007年8月27日受付,2007年11月2日改訂,2007年11月8日受理




このページのトップへ